2020年04月28日

「ユリイカ 青葉市子の世界」

青葉市子。今この危機的時期に世界中の人に聴いてほしい・・いや聴かれるべきシンガーソングライターです。特段、「世界の危機」とか声高に歌ってるわけではないのですが・・。

今年の高校受験が終わった3月上旬ごろの話です。まだコロナが他人事のような時期です。息抜きに伊万里市民図書館で館内をぶらぶらしてたときに「ユリイカ 青葉市子特集」を見つけました。とてもめづらしい彼女の特集とあって、すぐに雑誌を取り上げその場で立ったまま読みふけりました。彼女のインタビュー(生い立ち、デビューそして今の活動。音楽表現の考え方。音楽仲間の出会いなどなど。)がまるで映画のようにです。うつくしい音楽のような言葉づかいで語られています。ハっと、気が付いてこれは借りて家でじっくり読まなくてては、と。その後、一度返却してからしばらく経ってもう一度借り直しました。また読み見直していると、これはずっと手元に置きたいものだとついに買いました。(はよ買え! CDは全部持ってます。confident)この本の収録は対談やいろんなジャンルの芸術家(メジャーからアンダーグランド)たちか彼女へオマージュや音楽仲間からの交流のエピソードなど、彼女への思いをつづった文章がどれもが、見事に凝凝ってっていてとても面白い。それと彼女の写真。ああ・・癒されます。



青葉市子は10年前のデビューの頃、天才少女出現!と一部の一流の大物アーティストたちが驚き・ザワつきました。吾輩は、彼女が細野晴臣さんMCのラジオ出演したのを聴いて、その独特の話し方やその音楽性に惹かれました。草の根の活動でテレビなどメジャーな露出はないですが、動画はたくさんあります。その可愛らしい風貌とその不思議なオーラにすっかり惚れこんじゃいました。(以来、ずっと彼女に片思いです。happy02

彼女はいわゆるシンガーソングライターなのですが言葉に対する考えが面白かった。言葉というのは便利だけど、意味には限界がある、と。歌詩の意味なんて2次的なもの。むしろ声の響き・音像をより大切したい、というようなことを言ってました。ミュージシャン仲間によれば、彼女はいつもうたってるそうです。言葉で語り合うより、ハミングで心が通じ合っているという・・。彼女の歌声は巫女(シャーマン)のスピリチュアルなエネルギーを帯びて、聴くものをうっとり夢心地にさせる・・。よく妖精の歌とか天使の癒しとか形容されますが、とてもそういうものだけじゃすまないもっと深い深い何者かを含んでいる、と感じます。それが何かは彼女が言う通り、言葉で語れないものだとおもいます。この本を読んでたしかにそう感じます。







彼女のライヴいきたい。いつか・・きっとね。  


Posted by いっきゅう  at 21:40Comments(0)読書図書館から借りた本音楽