2011年05月20日

想定外を解く。

高校の中間テストは今日で終わりですね・・おつかれっす。新一年生は中学と比べ、授業のペースが速くて課題も多いのにちょっとびっくりしてるようだけど・・・ま、じきに慣れまっせ。

さて中間テスト・期末テストでおもいだすのは一夜漬けです・・・指定された範囲を試験日の当日の早朝までひたすら暗記・・・やらないよりやったほうがいい・・・でも終わったらきれいさっぱり忘れてる、と言う・・・。

受験勉強ってこのパターンの延長といえないこともない。過去問の傾向と対策を徹底的にやり尽くす。で、入試が終わったらきれいさっぱりサヨウナラ・・・。こういう勉強の仕方もたしかに効率的かもしれないけど・・・。(ただそれで通用する大学とそうでない大学があるのも事実である) せっかく勉強するなら、勉強したことが将来役立つようなればいいと思う。もちろん数学のベクトル・指数対数関数・微分積分や英語の分詞構文・関係代名詞を使って仕事をすることはないかもしれないけど・・・大切なのは何を勉強したかではなく、どのように勉強したか、のような気がします・・・。

・・・とこんなことを常日頃考えていたところ、先日えぞっ子で味噌ラーメンもやし盛りを食べながら店の週刊誌を読んでたら、大前研一の興味深いコラムがあった。氏の忘れらない先生としてアメリカの教授で面白いことを思いついたら、即、学生に討議させ・実用化に取り掛からせる。ゼロから自前でなんでも考え・創り出す。非効率に見えるかもしれないけど前例や他の似た事例などあえて無視することで本当のオリジナルなものを自力で作り出す・考え出していく研究スタイル。このやり方に氏は強い影響と感銘を受けたそうだ。さすがアメリカ。パクリで儲けてるアジアの何処かの国々とは違うオリジナルのパワーの源を感じさせる。

なるほど、安易に他の文献や研究、過去の事例を参照するとどうしてもオリジナルのパワーが失われるのだ。それは分からない数学の問題を前にすぐ参考書の答えを見てしまうような勉強法と似ている。受験問題には必ず解答が用意されている。しかし実社会にでればはそんなものを解いてもあまり価値が無い。むしろ答えがあるかわからないものに向かって解決法を見出すことを要求されることが多いしそれこそが価値があると認められるのだ。

福島原発の問題でも、想定外の問題に答えがあるかどうか分からない中で『絶対に乗り換えなければ危機的課題』が山積している。東電には東大出身者はじめ多くにエリートがいるという。彼らは受験勉強でない、答えが用意されてない前代未聞・想定外の課題にどう立ち向かうのだろう・・・。

数学や英語の力を伸ばすコツは分からない問題を前にして答えを見ることを我慢して粘ってみることだ。分からなくて気分がモヤモヤするけれどぎりぎりまで1日2日、いや1週間でもモヤモヤのなかで足掻いてみることだ。この粘りの勉強法が本物の実力になり、さらに将来直面するであろういろんな想定外の問題を解くための演習になるのだと思います。

さてさて、あさっての日曜日はひさしぶりに走ってみよう。ウォークマンにJOGというプレイリストを作った。GOOD MUSIC は最良の伴走者だ。







  


Posted by いっきゅう  at 17:51Comments(0)塾長のひとりごと。