2019年08月31日

ハイジとかぐや姫

夏休みももうおわりですね。昨日は「天空の城 ラピュタ」がテレビ放映されました。塾から帰ってなんとかあの「バルス!」シーンを見ることはできました。(観るのは5回目ぐらいかな?)

我輩、この夏つい最近までなぜか「アルプスの少女ハイジ」を動画にハマッてしまいました。happy02 寝る前、動画サイトで毎晩、数話づつ、全52エピソードまで観ていました。観るたびに心が洗われるようでじわじわ感動してました。いろんな国の言語のサイトも有り、子供のときリアルタイムで見ていたアニメが世界中で愛されていることが分かりうれしくなりました。今、歳を重ねて見直すとそのクオリティの高さに驚いています。原作はヨハンナスピリですがアニメのキャラクターが実に生き生きしており、ついつい感情移入してしまいます。なんといっても作画がすばらしい!アルプスの風景画がじつにうつくしく、人々の生活の様子が見事に描きこまれている。それもそのはず、後のジブリの高畑勲・宮崎駿両氏が作ったのだから・・。また忘れてならないのが 渡辺岳夫氏によるBGM音楽。ドラマ展開に夢中にいなりがちですが、いろんなシーンにさりげなくすばらしい音楽が流れています。


ジブリといえば「ナウシカ・トトロ・ラピュタ・もののけ・千尋」この定番は何度でも繰り返し観ておりますが、あの誰でも知っている日本の古典をアニメ化した作品は未見でしたので、お盆休み、図書館から借りて観ました。(伊万里市民図書館のDVDコーナーにはジブリ作品がそろっています。)いや~大傑作でした。

「かぐや姫の物語」姫の犯した罪と罰
高畑勲 監督 スタジオジブリ制作2013年11月23日に公開
(ここからネタばれ注意)

日本の傑作古典「竹取物語」のアニメ化。最近のCGを駆使したアニメ作品と画風が一味ちがう。ひと筆描きの日本画風。うごきが細かくしなやかで柔らかい。素朴だけれど、手書きの温かみじわじわと染み入るように、心を奪われる。ひとつひとつのシーンが絵本のようのでもある。

私たち、見るものは、作中の“とと様やかか様”とおなじように姫を赤ん坊のときから成長を見守ることになります。姫に感情移入してしまいます。月に帰らんとする姫を見送るときの切なさは、半端ありません。crying

さて、ハイジもかぐや姫も共通したキャラクターがあります。圧倒的に、純粋無垢で、天真爛漫。感受性が豊かで、その魅力に周囲の人が魅了されてやみません。しかし、その魅力がときに罪作りなほどに周囲の人を翻弄させます。ハイジの場合、オンジ、ペーター、ペーターのおばあちゃん、クララ・・ハイジがいてくれないとどうしようもありません。でも、ハイジを愛する人はみな愛すべきいい人たちです。しかし、かぐや姫は違いました。みずしらずの男が狂ったように夢中になるのです・・・。

また、ふたりは自然児で自由人あります。自由や自然を奪われると、ふたりのこころは病んでしまいます。ハイジはアルムの山から無理やり連れて来られたフランクフルトの生活で、山が恋しくてたまらず幻想を見たり、夢遊病になって徘徊してしまいます。かぐや姫も、ふるさとの山里を離れ 窮屈な宮中生活に耐えかねて情緒不安定におちいり、やがてフラストレーションが爆発して野獣のように、走り出し山へと駆け上り雪の中へ倒れこみます。しかし、「月」は彼女を追いかけて時を巻き戻してしまいます。(死なせてはくれません)

とと様の手配で無理やりに山里から都に移ったかぐや姫。彼女の魅力は、都中に知れ渡ることになります。宮中の貴族はこぞって、姫詣でをします。姫の姿は彼らは観たことありません。しかし、琴の音、声やたたずまいを感じるだけで、魔法にかかったかのように夢中になります。とと様は、姫のためと、貴族の男たちとお見合いさせようとします。姫は、俗物丸出しの男たちが自分への想いを証明するため世の中にふたつもない宝を持ってくるよういいつけます。(ここに姫に悪意が芽生えます)男たちはそれぞれ奔走し、財産を失うものがあれば、命を失うものもでてきます。それを知った姫は深く傷つきます。実は姫には子供のころに遊んだステ丸という憧れのお兄さんの存在がいました。ある日、長い間離れ離れになったステ丸と再会します。ステ丸には妻子が会います。しかし、かぐや姫と分かった瞬間、ステ丸はたまらず一緒にどこまでも逃げようといいます。二人は抱き合い空を飛んで悦びを爆発させますが・・・やはり「月」に阻まれます。地上に落ちたステ丸は夢の中の出来事として現実の妻子の元へ帰ります。

やがて、帝がかぐや姫に会いに来るようになります。そこでかぐや姫は「月に帰りたい」と願ってしまうのです。自分自身の存在が周りの人間(男)を狂わせ不幸に至らせしまうことを感じ取ってしまうのです。月はそれを知ることになります。そうなった以上、どんなに姫が地球にいたいと念じても、とと様かか様や地上の人間が抵抗してもかないません。月のお迎えで帰ってしまいます。

月は不老不死の世界。なに不自由もなく争いもない平和そのもの世界。その月から見た地球。花や木、虫や鳥など生き物が生まれて死んでいくこと。死があるからこそ生きることが貴重で喜びである世界に興味を持った月のお姫のわがままが生み出したきまぐれの冒険物語なのでしょうか・・。いやそうではなく、命というものを知りたくて、死と隣り合わせの生を生きてみたいと心の底から思ったんじゃないか・・今も月が見える夜はかぐや姫が向こうにいて、地球を見守っていることを夢想してしまいます。いやしかしこう考えると、この日本古典文学すごいですね!





残念なことですがこの「かぐや姫の物語り」が高畑勲の遺作となりました。とても惜しいことですが、こんなすばらしい作品を遺作にできたこと、ハイジをはじめ「世界名作劇場」で時間を越えて世界中に愛される作品を数多く残されたこと。アニメ文化を芸術文化まで昇華させた功績はいつまでも世界中の人々から称えられることでしょう。しかしもっともっと評価されていい作家であり、今後いつか正当に評価されるときが来ることを祈っております。

  


2019年08月05日

タラタラしてんじゃねーよ!「大学への数学」

猛暑ですね。でも「タラタラしてんじゃねーよ!」 smile

そう、暑い夏こそ気合だー!「大学への数学」に取り組んではいかが?
去年から使っている問題集のひとつです。

上位大学目指すなら、この良書はおススメです。難問もないこともないですが、良問揃いで全体的に取り組みやすく、解説もすばらしい。

夏休みに概ね出来るようになれば、高めの志望校の過去問の準備態勢は出来つつあると言って良いのではないでしょうか。1,2年生も余裕がある人は履修内の範囲をやっとけば実力がモリモリつくことでしょう!






今後 おススメ参考書。 アップしていきたいと思います。

  


Posted by いっきゅう  at 17:09Comments(0)参考書