2020年08月02日

雨に日はレコード聴いて、

ブログおひさしぶりです。disease



庭の紫陽花

もらった玉ねぎ

母の手づくり梅酢


さて、本日、待ちに待ってたレコードとCDが届きました。confident


何か良いことがあるとそれを口実にレコードやCDを買っています。自分へのご褒美です。7月は塾生で英検準1級合格が出ました。また毎週毎週新規の塾生が次々と入ってきましたのでうれしくなってついたくさん買っちゃいました。


買うものは1980年代の和モノのあまり知られてない女性シンガーが多いです。(吉田美奈子級ですと高いしいいに決まってるので、おもしろくない。よく知らないシンガーを雰囲気買いして(たまにハズレもありますが)良かったときは、一層うれしいです。)


でも、ここ数年来、海外からの80’s年代のJPOPへの評価がすさまじくてレコード価格がバブル状態ですので、欲しいものは思うようには買うことができません。以前は福岡の中古レコード屋(天神地区に小さいところも入れて10件近くあったとおもいます。)に数か月毎に買い行ってましたがコロナ禍以降は自粛で行けてません。ときどき、中古レコード市のお誘いのハガキ来るんですが・・。そのかわり、ネットで買ってます。新品と中古。週末の夜遅く安物のワインあるいは焼酎オンザロック片手にスマホとPCにかじりついて物色しています・・。・・レコードに語りだすと止まりませんので・・この辺のことはいづれまた。

で、今日届いたものは・・伊藤美奈子のLP「ポートレイト」と佐井好子のCD「満花鏡」「胎児の夢」「蝶の住む部屋」
いづれも復刻中古ものです。後でじっくり聴くつもりです。


以下、7月の大雨の日曜日に書きかけて放置していたものです。今回改めて加筆・編集してアップしようとおもいます。
梅雨が明けてタイミングはズレていますが・・・。ちょっと長くなります。(いつもながら・・)

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雨の日曜日はレコードを聴いています。メロウでメランコリックな音楽を聴きながら雨だれの窓を見ていると水槽の魚になったような気分です。そんな雨の日におススメのレコードやCDを棚から一掴みでご紹介しようと思います。


「伊藤美奈子」見つめてほしい」7インチシングル「ガラス中の青い海」7インチシングル LP「TENDARLY CD「誘魚灯」

実は彼女を最近知りました。(彼女をリアルタイムで聴いてた人いらっしゃますか?)「見つめてほしい」をYOUTUBEで初めて聴いた時、全身に電気が走りました。次に「ガラス中の青い海」を聴いた時はイントロから歌いだしの瞬間、もう涙がじ~わと出てしまいました。濡れたような声がなんともメランコリックな雰囲気に完全にヤラレちゃいました。さらに、アルバム「TENDARLY]というファーストアルバムを聴くとこれは何がなんでも彼女の全作品聴かなきゃと、大急ぎで買った大傑作CD「誘魚灯」を購入しました。(LPは激レア超高値でとても手が届きません。) 



以来、このアルバムをトータルで毎日何回も聴いています。これは中毒症状です。ジャケット写真が素晴らしく音楽もまさにこのイメージと通りです。万一コロナに感染してホテルに隔離状態になったらこのCDはなにがなんでも持っていきます。閉じ込められた部屋で、伊藤美奈子を何度も何度も聴いて身も心も癒されることでしょう。

ウィキペデアによれば、昭和歌謡が好きで歌謡BARを開いていた元プロ野球選手の駒田徳広が、「なんとも言えない虚しい物悲しい感じが好き。」と言っております。さすが満塁男!見る目がいや耳がちがう!ちなみに彼とは吾輩は同世代です。松任谷正隆(ユーミンの夫)のアレンジが物凄く良い!!どうもYOUTUBEではライセンスがクリヤされてない動画のようですのでここに貼るのはやめときます。でもよかったら検索してくださいな。彼女のセカンドLP(最初に写真)は(中古)幸運にも手ごろな価格で今日手に入りました。


LP「クリムゾン」中森明菜


アイドル中森明菜はもちろん知ってましたが、シンガーとしての彼女の実力のすごさを知るのはつい最近です。YOUTUBEのアルゴリズムのおかげです。いわゆる”AI”によって、そのひとの好みの音楽を自動的にどんどんリストアップしてくれる。「OH YES ON NO」を歌う明菜がいつのまのか知らんうちに出てくるようになったんです・・・。この曲が収録された「クリムゾン」は中でも傑作です。アナログ盤」で聴きたい音圧です。幸いLPを手ごろな価格で買えました。全曲、彼女の歌唱力も素晴らしい!円熟期で達成された最高傑作です。ですが、このアルバム収録曲竹内まりあ提供の「駅」の明菜の歌い方について、まりあの夫であり音楽プロデューサー兼アレンジャーのご存じKING OF CITY POP の山下達郎氏が噛みつきました!歌い方が気に入らない!と(ウィキペディアやユーチューブで証言が得られています。)憤慨した山下達郎は原作者の嫁のまりあにみづからのアレンジで歌わせています。大ヒットで傑作「リクエスト(1987年・山下達郎プロデュース)収録:海外からの評価も高い作品です。)なんとそのアルバムのライナーノーツに活字として批判を残してるのです!!無茶だな~。wobbly

では聴き比べてみよう・・・元カレへの思い歌を歌ったなんでしょうけど明菜は極限まで抑揚を抑えてささやくように歌ってます。まだ引きずった感じです。一方、まりやの方は距離を置いたクールさを感じます。明菜側のアレンジャーによれば、彼女はこのような歌い方がいいのだ!と頑なに譲らなったそうです。明菜という歌手は私小説的というか、自らの生き様を歌に投影するシンガーであり、まりあ作家性の強いシンガーで、クールビューティな歌い方のスタイルの違いです。吾輩は両方良いと思います。当時の山下氏の作品に対する強烈なこだわりがそういわしめたのでしょうかね・・。後に山下達郎氏は明菜側の音楽スタッフ(編曲者 椎名和夫)は和解したそうですが・・(彼が日曜の午後のラジオでしみったれた音楽は大っ嫌い!と言ってのを覚えてます。)このアルバムのもうひとつの目玉曲でまりあ作品「OH YES ON NO」も聴き比べできます。この曲に関して言えば吾輩は・・明菜ヴァージョンに一票です!いや、これはシティポップのキング&クイーン作品を超えた大傑作ですよ!クリムゾンほかの収録曲どれも素晴らしくて、しっとりザアザアの雨に日に実によく似合います。いつか竹内まりあプロデュース+山下達郎編曲で明菜によるあの神曲「PLASIC LOVE」を聴いてみたいっす!!



木村恵子7インチシングル「CAFE1984] 「コルトレーンで愛して」鈴木茂アレンジ


彼女アップテンポのシティポップ作品もいいのですが彼女独特のメロウで悲しげ声質が雨の日の唄にふさわしい。詩も心情風景がビビッドに拡がっていくにのがいいです。



「二十になれば」7インチシングル佐井好子


アシッドジャズと言うのでしょうか?佐井好子の唄を一度でも聴いたら、なんじゃこりゃあ!!とぶっ飛びます。アングラ系のようですがポップな部分もあり、あの「犬神家の一族」サウンドトラックを手掛けた大野雄二のクールでお洒落なアレンジが見事に彼女の唄声にハマリすぎています。およそ10年ほど前にOUTUBEに投稿された彼女の唄が、じわじわ外国人に発見された。この傑作は何なんだ!この天才シンガーはだれなんだ!と。実際70~80年代のJPOPはとても豊かな金鉱なのですが、佐井好子はザクザク採れる金鉱に眠る巨大なダイアモンドです。レアなアナログレコードは高値ですが、この7CDでインチレコードと再発CDはネットで手に入りました。(最初の写真)たぶん何十回と聴かないと本当のところはよくわからない代物です。


柿本朱美7インチシングル 「さよならなんていわないで。」


4年ぐらい前か・・北天神のレコード屋で何気に300円で買ったもの。今や高値がついています(笑)7月の雨の日曜日にレコードを整理したとき、どんな歌だっけ?と聴き直したらこれがめっちゃよかったんです。編曲は 鷺巣詩郎。「エヴァンゲリオン」音楽監督で有名ですが、それ以前はシティポップ系の作家でした。センスよすぎです。EVAのFLY ME TO THE MOONのあのしっとり感の雰囲気ですわ~。


「カップルズ」LPとCDピチカートファイヴ


正直、渋谷系などといわれるバブリーな時代のピチカートファイヴは好きじゃありません(笑)。というか「渋谷系」キライです!!この辺からJ-POPが劣化して今に至る・・・。失われた30年です。(いや、やめときましょう。あくまで昔はよかったオジサンの個人的見解です。)でもこの作品は例外です。まったりアンニュイな感じが長雨の日曜の午後にいい空気感を出してくれます。初代ヴォーカルの佐々木麻美子のヘタウマな唄声がじつにいい感じなのです。彼女はこのアルバムで降ろされちゃいましたが・・。sad でも時代はしっかり評価してるようです。


<番外>7インチシングル「愛すれど心寂しく」「人魚の恋」津々井まり」「つぶやき」:ソニアローザ」 「くちづけがこわい」久美かおり
 

正直、昭和歌謡40’Sの歌手の力んだ歌い方が苦手です(歌はめちゃくちゃ上手いが・・。) 上記の彼女らは例外的に80’Sライトメロウなテイストがあって好きです。幸薄い女の悲しい歌ですが昭和歌謡独特のじめっとした重さがなくていいですよ。



「水の精」裕木奈江 「NAIGHT BUZZ]「TALEA DREAM] 高田みち子「MSS.G」 具島直子

最後に、もしコロナ感染で2週間余り個室監禁でCDを数枚持ち込みを許されたら・・とい前提で、静かにベットの上で雨だれを観ながら聴きたい和モノ女性ヴォーカルものです。


というわけで、レコードやCDについては話が尽きません。今回は「雨の日にまったり聴ききたい女性ボーカル」的なものでしたが、次回は「夏だ!海だ!ぼくらシティポップレコード世代!」みたいなものやってみたなぁと思う次第です。ではこの辺で~。

最後にいっきゅう業務連絡:「夏期講習」やってます。受講生募集しています!happy01
  


Posted by いっきゅう  at 23:21Comments(0)息抜き・・・レコード