2009年02月24日

【もてなしのこころ・長崎通訳案内士研修】

「おくりびと」見事アカデミー外国映画賞をしました。本木雅弘さん英語で一生懸命に海外メディからのインタビューに答えていました。NHKのインタビューでは本木さんは、納棺士(葬儀で、亡くなった人にいろんなお世話をして、あの世に送るひと。)の役作りを通して「日本人の繊細な心配り、もてなしのこころを学んだ。それが世界に受け入れられた」と、言っていました。かくいうワタクシも(ぜんぜん比較にはなりませんが。)おととい、長崎で「おもてなしのこころ」を学んできました。それは長崎県の通訳案内士の研修でして、その仕事でなにが一番大切かというと、もてなしのこころ、いわゆるホスピタリティということでした。



まず、通訳案内士について、すこしばかり・・・。通訳案内士は国家資格です。この資格は通訳案内士法で定められ、これをもってはじめて、外国からのお客様を外国語を使って日本中を案内し報酬を得ることができます。旅行業社は、外国のお客様をツアーで案内するためには、添乗員と通訳案内士をつけることが、義務付けられています。違反者には罰金が科せられます。また県によっては、地域限定で試験を行うことで合格者にその地域限定の通訳案内資格を発行しています。長崎県地域限定はそのひとつです。

講師の方はベテランのJTB専属添乗員と中国語の通訳案内士という仕事を併せ持った方でした。すばらい発信力を持った方で、長年、いろんな人の前で話す仕事をされてきたことはあるなー、とおもいました。ご自分の体験談(失敗・成功例 学んだこと)を生々しく、お話になられ、朝から夕方までの座学といえどもあっという間に過ぎてしまいました。価値観・文化、習慣の違う、人々を伴って日本を案内するということは、当然、トラブルがつきもので、そこで何が大切か、というと・・・「おもてなしのこころ」だということです。添乗員と通訳案内士には役割分担は一応あるのですが、いざ、お客様を案内する段となると、そんなことはいってはおれないわけで、案内士も添乗員の心得役割を熟知し、実践しなくてはなりません。とのことでした。

実はワタクシは、学生時代某大手旅行会社のk社の添乗員のアルバイトをやっとりました。世間知らずの学生には、簡保旅行のいかにも【きみまろさん】を好きそうなマイペースな方々や、農機具会社にお勤めの力持ちの自慢のお酒をガンガンお呑みになる男集団を率いるのは、かなりキツカッタのです・・・。任務がある前の日は胃が痛くなっていました。根性無しのワタシはたった半年でやめてしまいました・・・。でも、お土産をいっぱいもらったり、温泉に浸かったり・・おいしい思いもしました。あとで、もうちょっとガンバってみたら、もっといろんなとこいけたのになーと、とずっと思っていました。そんなこんなで、今、添乗員の心得の研修をうけているなんて・・・と、ひとり感慨にふけっていました。

では、講師の方のおっしゃったことを要約しますと・・・
・習慣、価値観が違う相手の立場に立ってみる。
・何か無理なこと言われても、すぐに断るのではなく、何かできることできないか、探って努力してみる。
・相手方の国のことをしる。(時間に対するおおらかな感覚。 交通規則、食習慣、トイレ事情等。)
・相手を尊重する。例えば日本では余り受け入れらない、公共の施設で大声でしゃべることなども、悪気があるワケのではなく、彼らにとって自然な振る舞いなので、頭ごなしで注意するのではなく(お客様に対するこちら側の価値観の押し付けになる。)日本の習慣を丁寧に説明し、できるだけそれにしたがってもらう。
・相手の方が望んでいることをする。例えば日本でショッピングしたいお客様に向かって、歴史のことばかりしゃべっていてもしょうがない。(日本の駄菓子、人気があるそうですよ。)
・確認、確認、確認!!自分は一回説明したのでそれでいいんだとおもってはいけない。聞いてない人、忘れている人がかならずいる。確認事項をしつこく、しつこく伝える。(塾でも同じです。生徒さんには、勉強法をなんども確認しなければいけません。)

よくよく考えてみると、「おもてなしのこころ」ってどんな仕事にも通じますね。(当然塾講師にも。)

さて、再来週には、実践研修です。平和公園、原爆資料館、大浦天主堂、グラバー園などを実際に、英語で案内しなければいけないのです・・・・。むむむ・・・・たいんへんだあぁ・・。

また報告しますネ。
チャオ。Hiroto

  


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2009年02月18日

【村上春樹の英語スピーチ】

村上春樹さんが、2月15日にイスラエルで権威ある文学賞「エルサレム賞」を受賞しましたね。ニュースのビデオでは、原稿をほとんど読まずに、スピーチしています。とても落ち着いた、良い英語スピーチですね。

今、イスラエルは、パレスチナ自治区であるガザへの侵攻・パレスチナ市民虐殺で、国際社会から非難を受けています。そんな中、イスラエルの権威(市長など列席している。)ある賞を受賞することにたくさんの批判もありました。村上氏は、あえて賞を受けることで、みづからの意見をイスラエルの人々の前で、そして、世界の人々に向けて述べました。 【壁=戦車、強権 卵=市民】に喩え、「自分はいついかなるときでも、壁にぶつかって壊れてしまう卵の立場を支持する」といいました。このことはイスラエルのガザ侵攻を批判を意味すると同時に、歴史的に政治的迫害を受けた経験を持つユダヤ人の心情に訴えることでもあり、スピーチで批判されたにもかかわらず、会場から拍手が沸き起こりました。

村上さんは滅多に映像メディアに登場しませんが、その村上さんのレアな英語スピーチはカフカ賞授賞式のビデオも残ってます(you tubeで見られます、これもなかなかいいですよ。) 良い英語のスピーチが出来る有名日本人はまれじゃないですかね?(故・三島由紀夫の英語発信力はすばらしいです。これもyou tubeで見られます。) 今の総理は海外滞在も長く英語が堪能と自負されているようですが・・えっホント?と思ってしまいます。すくなくとも発音はひどいです。



【村上春樹】といえば、今や世界中(先進国から、発展途上国まで。)で最もよく読まれ、高く評価されている世界的な現代作家です。ノーベル文学賞の声もあります。私は村上さんの小説は、学生時代から就職したての頃、すごく良く読んでいました。「羊をめぐる冒険」「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」「「中国行きのスロウ・ボート」など奇妙な寓話的な設定が不思議な感じで気に入ってました。また、ポップなリズムのある文体が好きでした。村上さんはあるインタビューその文体のことを言っていました。それは、いかにも文学的日本語をバラバラに解体して、再構築したものだと、言ってました。コレって、和文英訳にそのまま当てはまりますよね。日本語をそのまま英語直訳するまえに、内容を組み換えする作業が必要ですからね・・・。アメリカ文学に強く影響を受けた村上さんは日本語を外国語のように見ることが出来たのだろうと思います。

村上作品では主人公がよくビールを飲むので、当時私も真似してよく飲んでいました。今は、小説は読む時間もエネルギーもない(洋書版の【海辺のカフカ】は買っただけです。)のですが、エッセイはあたらしいのが出るたびに読んでいます。村上さんは長距離を走ることが好きで世界のあちこちのロードレースに参加されてます。私がジョギングは始めたのも、村上さんのエッセイの影響です。
  


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2009年02月14日

【漱石と受験英語 文法と単語編】

漱石は佐賀県尋常中学校(現佐賀西高)に英語の授業参観に来ていたんですね。「英語教師 夏目漱石」によれば、漱石はそのときの授業の様子を好意的に評価しています。要約するならば、佐賀の平山先生の授業は発話を大切にしており、【音声と文法の融合の試み】において、訳読(和訳)にこだわらず、できるだけ英語を英語で理解できるようつとめておる、と。でもコレって、今さかんに言われている英語教育の方法論ですね。「何を今さら・・・」と、漱石先生は云ふのでせうか・・・・。


さて、いっきゅう文法対策です。

【文法】を学ぶことは正確に英文を理解し表現するために絶対必要条件です。
当然ですが中学校で学ぶ文法が一番重要です。英語は積み重ねなので、基本の中学文法をマスターなしでは、英語力の向上は望めません。当塾ではたとえ、高校生であろうと、中学・英文法が十分でないと判断されるばあい、中学英文法を徹底します。(英検では4級から3級レベルです。)文法の説明は、日本語の比較において英語の構文の特徴を際立たせることで、理解しやすくします。文法の背景にあるイメージや、文法の成り立ちを分かりやすく説明します。テキストは学校の教科書「サンシャイン・ホライゾンなど」に準拠しているドリルで徹底演習します。当塾のこの演習ドリルは、とにかくしつこいです。「またかよ・・・」というぐらい何度も何度も同じ構文を表現を変えて繰り返します。音読と書き取りを繰り返します。講師は赤ペンで○×をつけ、×は次回後日に確認します。重要な部分はいっきゅうノートに書き取ってもらいます。これも確認します。さらにまた、教科書から離れて【洋書SIIDE BY SIDE】で実際に英会話を実践し、同じ文法事項構文を表現や場面を変えて繰り返し繰り返し講師と対話すること(ロールプレイ)で「英語で聞いて英語で答える」で、定着化させます(感覚レベルに浸透させる)。漱石先生の云ふ、【音声と文法の融合の試み。】です。これは【個別指導の英語専門塾】だからこそ出来るのだ、と自負してます。

単語は重要です。
【単語】「読解力の半分は、単語力といっても過言でないのだ!」と言い切っていいかもしれません。「分からない単語があったら文脈で類推してみてください。」と言ってはおりますが、やはりそれも限度があります。単語力向上はコツコツと積み重ねていく他ありません。いっきゅうでは、生徒がわからなかった重要単語はそのつど「いっきゅうノートの書き取ってもらいます。」次回またその次と、確認します。やみくもに単語を詰め込むのではなく、文章のなかで品詞の働きを意識して、言葉との組み合わせとして覚えてもらいます。言葉は組みあわせです。慣用句のあつまりです。一個だけ単独で覚えても仕方がないことが多いです。日本語にもあるように、「お眼鏡に適う」「人気を博する」などセットひとつの意味を成す表現が英語でもいっぱいあります。

次回は、【受験英語リスニングと音声。】編です。

Have a great weekend!!
Best regards,

Hiroto Ikeda
  


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2009年02月13日

【漱石と受験英語 読解編】

「英語を修むる青年は或る程度まで修めたら辞書を引かないで無茶苦茶に英書を沢山読むがよい、少し解らない節があって其処は飛ばして読んで往つてもドシドシと読書して往くと終ひには解るようになる。(中略) 自然的慣習によってやるがよい。即ち幾遍となく繰り返し、繰り返しするがよい。・・・手当たり次第読んで往くがよかろう。」これは、英語教師・英文学者であった夏目漱石の言葉です。【多読・習慣化】の勧めですね。漱石の英語力は教養ある外国人教師も舌を巻くほどでした。実は漱石は、大学予備校の1年ぐらい(今の高校)まで英語が大嫌いで、苦手だったそうです。しかし、その後がすごい!受験に英語は当時も必須だったようですがものすごく勉強したはずです。「英語教師 夏目漱石」川島幸希著・新潮選書中では、著者が大学生の漱石の残した英作文と、同じテーマを今の最高レベル(帰国子女の東大英文科生)の学生に英作させて比較しました。そして複数のネイティブの英語教師に評価させたところ、学生・漱石の作文の評価は現代学生最高レベルのそれと遜色ない、あるいは凌ぐというものでした。そんなに英語の教材や情報などなかった時代に、わずか数年でそのレベルに達していたことになります。すごいですね・・・。その秘密は【多読・習慣化】にあるとおもいます。




さて、いっきゅうの受験英語対策では、漱石先生が言っているように、まずは読む力の向上を最大の焦点に当てています。言語力4技能(読む。聞く、話す、書く)の基本は読む力だからです。そして、配点が一番多いのも読む問題です。

それでは、いっきゅう【読解対策演習】の内容をざっとですが紹介いたします

【速読演習】高校入試・センター試験、私立、2次の英語の入学試験では、長文読解なんといっても最大の得点源となります。
得点を挙げるのは、速読力が不可欠です。速読力とは言い換えれば速くて正確な情報収集能力です。具体的に言えば、効率よく、設問に対する答えを本文に見つけ出すことです。

時間を計って問題を解いてもらいます。プレッシャーのかかった状態で解くことで集中力と実践力を高めます。(時間を掛ければ正解できても、速読を求める性質の問題では評価されません。)

ポイントとして・・・

*スラッシュ・頭読みの練習。さらに発展して訳をしないで英文を一読で把握する演習。

*ポイントを絞った読み方。パラフレーズリーディング。(言い換え表現を探す。キーワード。キーセンテンス。) パラグラフリーデング(段落読み。命題+結論+根拠+結論 で段落単位で情報をさがす。)

*文の前後関係を把握;接続詞:but. andや、副詞:however、therefore の前後把握。

*音読。リズム良く読むことは速度につながります。自分の声に耳を傾け、意味を確認しながら音読します。(意味の区切りで、
ポーズをいれる。名詞や動詞、ポイントの言葉を強く読む。)

【精読演習】(読解苦手克服と難問対策。)

*ここでは時間を計らず、基本に戻ってじっくりと構文分析;主語(節・句)にあたる部分と中心となる動詞(主節の動詞)を把握する。修飾関係を把握する。副詞的、形容詞的働き(関係代名詞、分詞など) 倒置・挿入。省略。いくつもの典型的なパターンを繰り返すことで複雑で長い英文も対応できるようにします。

*文全体の構造・段落ごとの主題。要約(1段落1主題の原則) 段落と段落の関係。さらに文章と文章の関係を把握。

*難問集中演習:難関大学や英文科志望の生徒さんには難問大学の過去問、英検1級・準1級の文を選んで演習します。

【ちょこっとアドバイス】
読むことを楽しもう!受験ということをはなれてみると、試験にでる英文は読み物として意外と興味深いものが多いです。
英検も準2級あたりから、へぇ~・・・という面白いネタの文が登場することがありますよ。

あと、漱石先生が言っているように習慣として多読することです。現代は漱石が生きた明治と違って、無限といえるほど英語の教材・情報があふれかえっています。それを利用しない手はないですね。ちなみに、お勧めは、【週間ST】です。とそのオンラインサイトです。

次回は、【文法・単語】編です。

「いっきゅうでは、3月より春季講座を開きます。時間が取れるこの時期に、新学期のスタートダッシュに向けて、いっきゅうで英語を強化しませんか?」  


Posted by いっきゅう  at 10:37Comments(0)いっきゅう

2009年02月11日

【洋書で英会話】

福岡の丸善で買った「オバマ大統領就任演説DVD BOOK」/ゴマブックス発行。を読んでいます。対訳と付き合わせながら、読んでいます。とてもいい日本語訳です。オリジナルの英語の雰囲気を上手く伝えているとおもいます。翻訳したのは小阪恵理さん、という方です

だいたい月に一度は福岡の大型書店を梯子して、英語の参考書を物色します。特に洋書コーナーにはいつも長々と居座っています。(座読みはしていませんよ。)ELTコーナーには、たくさんの英語テキストが並んでいて、ドキドキしてしまいます。どうしてかな?

テキスト選びとその使い方は、私の5年来の友人であり師であるカナダ人の英語の先生にアドバイスをもらったり、ミクシの英会話教室コミュでリサーチしたりしています。そこから得たお勧め・評判のテキストの内容を書店で自分の目で確かめて、自分が良いと思ったものを選びます。「ではなぜ、英会話は洋書テキストなのか?」といいますと、対話形授業のためによくプログラムされているからです。いろんな場面で生徒さんがたくさん発話できるように、(ロールプレイゲーム)上手くつくられているからです。というワケで、【英会話のレッスン】のために当塾で現在使用している洋書テキストを紹介したいとおもいます。(受験英語・資格英語は基本的には別のテキストを使っていますが、必要と感じれば洋書テキストも併用しています。)

【SIDE BY SIDEシリーズ Longman】

小学高学年から大人まで。
*文法の勉強と併用。繰り返しの対話形式で文法+表現を定着させます。
①最初に文法事項を説明します。(理解)
②単語、表現の確認。わからないものは差し上げた【いっきゅうノート】に書き取ってもらいます。後で確認するためです。
③理解した文法を元に、テキストの絵を使って講師と対話してもらいます。例:テキストの絵の人物となってもらいます。人物をどんどん変えて行きますので、単数・複数・人称によって動詞を変化させなければなりません。
④発音。アクセントとイントネーションチェック。

【Person to Person シリーズ OXFORD】


文法をある程度勉強した小学高学年から大人まで。
*発信力とリスニング力アップ
日常の様々な場面のモデル会話を元にして、日常会話表現いろんなパターンの勉強します。
②CDのモデル会話を聴いて、真似してもらいます。(発音練習。)
③講師が英語でその内容を尋ねますので、英語で答えてもらいます。(内容把握とスピーキング)
③テキストにあるunitの会話様々なパターンを繰り返します。(応用と定着。)
④さらに、生徒さんの自信のことも、会話表現をつかって言ってもらいます。(スピーキング)

【LET’S GOシリーズ・OXFORD】

小学生向き:低学年から高学年まで。
「たのしく、わかりやすく。」をモットーに。
音声とイメージとゲーム感覚で定着させます。
①カラフルなピクチャーブックをつかって、意味の確認。
(文法説明は出来るだけシンプルに、出来るだけわかりやすい言葉をつかいます。
習っている国語のレベルに合わせます。)
②CD音声を聴き、続けて真似る。歌も一緒に歌いますよ♪ 
③音読。
④書き取り:Student BOOKに書き取りをしてもらいます。
⑤CD-ROMのゲーム使って、発音と表現の定着。
⑥自分自身(家族や友達、遊んだこと)などを、習った表現を使って言ってもらいます。

いまのところ、これら3シリーズですが、まだまだいろんな特徴をもつ洋書テキストがありますのでいろいろ研究して、よかったら採用していこうとおもいます。

【いつきゅう春季講座始まります。新入学・新学期スタートダッシュに備えて集中勉強しませんか?】
  


Posted by いっきゅう  at 16:53Comments(0)いっきゅう

2009年02月09日

【主張する英語】アティチュード編

「やはり、ここに来ましたね?フフフ・・・わかっていましたよ。あなたのことは、すべて、すっきりスリットお見通しだっ!」 By【トリックの仲間由紀恵】(DVDにハマっています。)

ええ、さてと・・・。先月、長崎市で、本年度の長崎県限定通訳案内士(これについては、いずれ別の機会に詳しく。)の合格授与式に行ってまいりました。そこで、本年度の合格者と主催の長崎県の観光課の皆さんや、案内士の先輩の方々の前で自己紹介をいたしました。

私はアガリ症で、大勢の人前で話すのはホント苦手なのです。(ここにいろいろ書いているくせに・・・スイマセン。まあ、そういうわけで個別指導塾なのかもしれません・・・。)なので、英検1級の2次の初めての試験では、もう自分でなに言っているのか、ワケワカリマセンでした。当然、その試験は不合格です。まあ、そのような、失敗・挫折を経験したことを踏まえた上で、生徒さんには教えているつもりです。(言いワケ?)でもこのままでは、通訳案内士はつとまりませんね。(うーむ、修行しなくては・・・。)まあ、そんな私のことはともかく、他の合格された方々やはり案内士を目指されていることだけあって、さすが訴える力はあります。(うーむ、負けられません。)特に気づいたのは、内容もさることながら、語りかけようとする、態度、目線、口調、笑顔、姿勢。そういうものが皆さん出来ているとおもいました。今度、そのみなさんとともに研修があるのですが・・・。(うーむ・・・。)



さて、【英検のスピーチ試験】ではAttitude(アティテュードつまり態度・パフォーマンス)も重要な評価の対象になります。態度、目線、口調、表情、姿勢などの要素はもちろんジェスチャーをつかってでも、何とか伝えようとする態度。もし質義応答で不明な点があれば積極的に聞き返す。言葉に詰まったら、Let me see, やThat’s a good/tough question.と言って相手の関心をつなぎとめておく。とにかく長い沈黙は、よくありません。答えを必死に考えていると、無意識に天井や床などなどあらぬ方向に目線をやりがちです。無理からぬことですが、これもいけません。試験官の眼をまっすぐ見て、背筋を伸ばしてはっきりとした口調で受け答えしましょう。頑張ってね!

【自由英作文】でも、なんとか伝えようとする気持ちが文章から伝わればいい評価になります。とにかく、言葉を尽くして具体的に説明、描写することです。コツとしては(スピーチにも当てはまります。)自分にオープン・エンド・クエスチョンを投げかけることです。なぜ?いつどこで何を誰がどうした?これを使えば、クローズド・クエスチョンDo /Did you~? =YES/NO答えで終わってしまうのと違って、話を膨らませることが出来ます。(私は生徒に授業の内容も、普段の会話でもオープン・エンド・クエスチョンを投げかけることを心がけています。どうして?どのようにしたの?どんな気持ち?もっと具体的教えてよ・・・・。) 或るテーマに関して自分の意見・主張を決めたら、なぜ自分はそう思うのか。具体的事例を挙げたら、いつどこで、どのように経験したのか。何を学んだか。彼・彼女はどんなふうな表情・感情を持っているのか、そしてそれはなぜか・・・・。自問自答しましょう。伝えている相手が、日本について何も知らない外国人のつもりで言葉を尽くしましょう。

とりあえず今回で、【主張する英語シリーズ】は終わります。
GOOD LUCK! (^^)v
  


Posted by いっきゅう  at 14:35Comments(0)学習法

2009年02月07日

【主張する英語】論理の飛躍編

コンニチワ。

野球中継で、ドンズまりのヒットの決まり文句として「バットを振り切ったので、野手の間に落ちたのだ。」というのがありますね。これって、怪しくないですか? 野球では、快心のいい当たりでも、野手の正面をつくことがありうるし・・・、打ちそこないのドンズまりのヒットは、「たまたまいいとこに落ちただけのこと」と、思うのは素人の浅はかさなのでしょうか?



前回、スピーチ/ 自由作文の導入部で、「結論を先に述べて、次の本文で、具体的に根拠を述べていきます。」と書きました。そう、ここからが肝心なのです。主張を論理的にサポートするには・・・「結論と根拠の間に説得力のある有機的結びつきが必要です。」(論理思考鍛える英文ライティングより。)実は私は法学部出身で、刑法が好きでした。(あとは全然、駄目でしたが・・・。)刑法では、たしか「犯罪が成立するためには、実行行為と結果の間に、因果関係が存在しなければならない。」と習いました。つまり、殺意をもって、毒だと信じて白い粉を混ぜたお茶を誰かに出しても、その白い粉が間違って片栗粉であった場合、その行為自体犯罪にはなりません。当然ですね。また、刑法には罪刑法定主義 犯した罪の重さに、見合う予め決められた刑量(重すぎず軽すぎず)を科さなければならない、としてます。人を裁くには、徹頭徹尾、客観的・論理的であらねばならないのですね。

しかし、一般の多くの主張には(とくに政治家さまたちがおっしゃることに。)根拠付けがこの「白い粉が片栗粉=怪しい」である場合が多いのです。一見、論理的なのだけど、よくよく考えると何を言ってんの?というものです。飛躍したり、原因と結果が反対になったり、同じことを繰り返したり・・・。【繰り返しの例】としては最近の森喜朗さんの発言です。「派閥が町村派なのだか、町村氏が会長になるべきだ。」です。これでは、根拠がまったく見えてきません。もっと具体的な理由が必要です。それに、町村派の事情を知らない人が聞けば、わけのわからない日本語ですね。

【論理の飛躍】としては、前米大統領 GWブッシュのプロパガンダです。「サダムフセインは大量破壊兵器を確かに隠し持っているはずだから許せない、だからイラクを攻撃する。」これこそ論理の大飛躍です。「攻撃」の理由付けとして「大量破壊兵器を確かに隠し持っているはず。」では無理がありますし、もし持っていたとしても、罪刑法定主義に従えば別の適当な制裁があったずです。仮にこのような理屈がまかり通るならば、米国はほぼ世界の半分を相手に戦争しつづけてなければなりません。(結局、今でも大量兵器はみつからないままです。実は最初からイラクに戦争をしかけることが決まっていたそうです。攻撃理由は後付したものらしいです。)戦争はいつでも、大儀・大儀と大騒ぎしながら、論理が大飛躍するんですね。

というわけで、あまりいい例ではありませんでしたが、結論と根拠の間に説得力のある有機的結びつきが必要です。

次回の【主張するシリーズ】はパフォーマンス編です。
Have a nice weekend. (^^)!

  


Posted by いっきゅう  at 13:45Comments(0)学習法

2009年02月02日

【主張する英語】その弐:導入部分

よく、スピーチや文章は、最初が肝心。つまり「つかみ」が大切、といわれますね。しゃれたジョークや、ドラマチックに聴衆に問いかけたり、故事や有名な言葉を引用したりするテクニックで、最初に聞き手・読み手の感心をつかみとろうというものです。アメリカでは、トーストマスターズと言ったスピーチの達人たちは、いつでも、スピーチを振られても良いように、しょっちゅう、スピーチの小ネタを集めているそうです。まるで、日本のお笑い芸人たちのようですが・・・。




私論ですが、話の枕に“怖い話”するのも、聞き手を惹きつけるとてもいい方法だと思います。固唾をのんで、聞き入ったりするでしょう?特に日本は、幽霊話をする文化があるとおもうのです。耳なし芳一などの昔の怖い話から、最近の都市伝説(口裂け女など)話が豊富です。どこからともなく奇妙な話が生まれて、あっという間に広まったりしますね。日本のホラー映画の「リング」や「呪怨」なんて世界的に評価高いですし・・・。でも、試験ではコレをやるのは、かなりの度胸と実力が必要ですね。かなり、「こわいこと」です。face08 でも、もし暇があったら、「トイレの花子」さんなどの話を英語でしてみるのもおもしろいとおもいます。きっと外国の人には、ウケるはずです。

さて、閑話休題。スピーチや論文の、導入部分は通常、これからあなたが述べることの、概要、つまり大まかな(一般論)内容や問題提起が含まれなければなりません。ただし、自由作文や英検では、字数や時間に限りがあり、さらに質問自体が導入部(問題提起)となっているケースが多いので、課題に応答する形で、まず、【結論=主張を述べてしまって、なぜ、私がそうおもうのか、これから理由を述べていきます。】という言い方が取り組みやすく、安全だとおもいます。

そこから、本文として具体的な事例を挙げつつ、根拠づけをしていきます。
つづく・・・。
  


Posted by いっきゅう  at 11:19Comments(0)学習法