2013年10月22日

おとなもよみたい絵本。

やなせたかしさんが、絵本『アンパンマン』を発表した当時のはなし。アンパンマンが『自分のからだの一部をちぎってを困ってるひとにあげる』という話の設定に、大人たちから『そんなものこどもは分かるわけない。』と批判受けた、とご本人がインタビューで言われてました---。

でも、いまや、アンパンマンはもっともこどもたちに支持されるヒーローです。テレビ局のアンケートによると、このけっしてかっこいいとは言えないアンパンマンが、長年の間、子供の中でナンバーワンなのだそうです。名だたるかっこいい戦隊ヒーローを差し押さえてのナンバーワン・・・。このことは、こどもはおとなが思う以上に、オトナなのではないか?いやむしろ、子供のほうが、偏った価値観にしばられているオトナより、想像力や感受性においてずっと豊かといえるのではないでしょうか?

絵本を集めています-----。
たしかにほとんどの絵本はこどものために作られるものですが、絵本はそこにとどまらないすばらしい芸術表現であります。おとなこそ読むべきであると思っています。いろいろな経験をし、いろいろなものを失い、いろいろなものを抑え込み、いろいろなものを蓄積してきた、おとなだからこそ絵本と共鳴しあうものがあると思います。


おとなもよみたい絵本。




優れた絵本は子供の豊かな想像力や感受性を成熟した画力と文章で見事に再現しています。おとなは、こどもの時にもっていた、湧き上がる想像力、感受性を、心の地下室に封じ込めて現実社会を日々生きています。


おとなもよみたい絵本。




優れた絵本は、そんなおとなたちの心の地下室を解放してくれます。ずっと閉じ込めていたあの感覚がよみがえってきます。小さな世界にたいする、ドキドキ感、不安感、怖さ、楽しさ、不思議 世界をワンダーランドと思う気持ち、など・・・。絵本は自分のペースでページをめくれます。めくるたび架空の世界が静かに、ときににぎやかに拡がっていく解放感があると思います。


おとなもよみたい絵本。




やなせたかしさんが作詞された『アンパンマンのマーチ』や『ぼくらはみんないきている』はこどもだけでなく、多くのおとなのこころにひびくものがあります。これからもずっと歌い継がれるでしょう。戦争や戦後のさまざまなことがやなせさんに影響したそうです。テレビの映像では亡くなられる直前まで子供たちのことを考えられているのがよくわかります。

やなさせさんはアンパンマンそのものだったと、知るひとは口を揃えてました・・・・。優れた絵本作家に共通して言えることは、その作品の主人公は書き手にそっくり、いわば分身であると思います。感受性の豊かだった、世界がまだ『ワンダーランド』だったころの自分自身を絵本という表現を通して再現しているのではないでしょうか・・・。

これから気に入った絵本をすこしづつ紹介していければな、と思います。happy02


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Posted by いっきゅう  at 16:12 │Comments(0)息抜き・・・

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