2009年01月20日

【オバマの演説】

いよいよ日本時間の明日未明にオバマ新米国大統領が誕生しますね。
何百年後も語り継がれる歴史的瞬間なのだとおもいます。
なんといってもその抜群のスピーチ力であれよあれよという間に大統領に登りつめたオバマ氏、さて、明日はどんな就任演説するんでしょうか? テレビのライブでは夜中になるそうですが、がんばって起きて見ようと思います。

というわけで、今、オバマ演説集を読んだり聴いたりしてます。ほんと、彼の演説は素晴らしいです。




【佇まい】
声と話し方そして立ち姿がすばらしい。リズム、抑揚があって、安定した声がハリがありますね。さらにスマートな長身で、知的でクリーンな印象の外見で声に感情がこもっていてひとりひとりに語りかける口調。

【分かりやすくて、耳に残るフレーズ】
YES WE CAN! や CHANGE・HOPEなどシンプルなスローガンを使ったレトリック。
ここぞというときに【名台詞】を矢継ぎ早にこれでもか!これでもか!とたたみかけます。聞き手はぐんぐんと惹きこまれて行きます。今では伝説となりました2004民主大会基調演説の【大いなる希望・THE AUDACITY OF HOPE】と題した演説。若い黒人の新人の地方議会の議員にすぎなかったオバマ氏。その無名の若造の演説を始めて耳にした多くの聴衆は衝撃を受け、感動して涙をながしたそうです。以来、一躍脚光を浴びることになりました。

あらためて、そのスピーチの原稿を読んでみると、やはりすごいものです。何度も何も繰り返し読んでいたい、そして覚えたいです。【演説の名作】として今後なんもなんども、テキスト教材として使われると思います。英語の試験の本文としてもかならず使われるとおもいますよ。では、私が特に気にっている部分を抜粋しますね。

If there is a child on the south side of Chicago who can’t read, that matters to me, even if it’s not my child. If there is a senior citizen somewhere who can’t pay for their prescription drugs and having to choose between medicine and the rent, that makes my life poor, even if it’s not my grandparent. If there is an Arab American family being rounded up without bereft of an attorney or due process that threatens my civil liberties.
弱い立場の人々が被るかもしない問題を自分自身のこととして語ってます。

オバマ氏自信がまさにアメリカの歴史や現実の生きる象徴でもありますね。ケニア人の父とアメリカの白人の母の間に生まれで、エリートでありながらいろんな現実の矛盾(差別)を身をもって経験しつつ、アメリカの理想を信じて実現させようとしています。(リンカーンやキング牧師など偉大な先人の影響を語ってます。)

オバマ新大統領には就任式のつかの間のお祭り騒ぎの後には、ものすごい難題がたくさん待ち受けています。しかし、以下の彼の言葉どおり、アメリカだけでなく世界を正しい方向に導いてくれることを期待します。

I believe that we have a righteous wind at our backs and that as we stand on the crossroads of history, we can make the right choices and meet the challenges that face us.




Posted by いっきゅう  at 12:43 │Comments(0)

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