2020年03月29日
究極のお母さんの子育てアニメ:おおかみこどもの雨と雪
こんばんわ。もうすぐ四月。四月は旅立ちの月ですね。多くの若い人は親元を離れて新しい暮らしを始める季節です。吾輩は子育ての経験はありませんが、子離れ親ばれの瞬間というものがあれば、それはとても寂しくもあり、同時に喜ばしいことでもありますね。ある種の動物の親子の間でもあるように、子離れ親ばれは子供の自立のためにもいつかは経験しなければいけないものなのですね。
さて、本題「おおかみこどもの雨と雪」は花さんという若いお母さんの子育てドラマです。やさしいやさしい映画です。アニメーションの画もサントラも音楽も子守唄のようなふわふわ綿毛のような音楽です。観はじめのほんの2、3分で確信しましたよ。これは傑作だ!!と。
ここからネタバレです。肝心なところは書きませんが。(予備知識なしで観られたい方は読まないでくださいでもこの映画は是非とも観てくださいね。絶対おススメです!
)
花さんに子供はふたりいます。雪(姉)と雨(弟)という名前です。実はこのふたり、おおかみ人間との間にできたおおかみ子供なんです。おおかみ人間はこのアニメの世界では種族として生き残っていたのです。彼らのうち人間の姿で人間社会に密かに生活しているものがいる。花さんはおおかみ男と大学で知り合って恋に落ち子供をふたり授かりました。普通の若夫婦の普通の幸せな生活。ですが、まもなく、夫のおおかみ人間はふらっと夜出て行って、翌朝、川底におおかみの姿で死んでしまったのです。(なぜ死んだのか、少し謎なんです。おおかみの本能と人間の父親として生活していくことに無理があったのでしょうか・・)
花さんは最愛の夫を亡くした哀しみに暮れる暇がありません。花さんの子育て奮戦記の始まりです。何といってもふたりはおおかみこども。興奮するとおおかみになって走り回わらずにいられない。ものを食べるときもおおかみなんです。たくさんたべます。収入も若いお母さんひとりでやりくりして、おおかみこどもふたりを育てなければならない。しかも世間に、おおかみこどもであることが知られてはばれてはいけません。もし、知られたら人間の世界に居場所をなくすかもしれないからです。
都会での生活あきらめて、田舎のさらに辺鄙な古い民家を借り、自活する道を選びます。畑を作物をつくって、子供たちと一緒に野山で自由に生きる道をしかし、農作業が簡単にできるはずもありません。里の人々はまた都会もんの道楽がやってきた。「じき農業をあきらめて帰るがオチ」と陰口をたたきます。案の定、畑づくりはうまくいきません。そこに頑固もののじいさんが、花さんの様子見に来るようになります。気難しい爺さんは憎まれ口をたたきながら、農業を少しづつ教えていきます。花さんはどんなときでも笑顔で、一生懸命です。ここは「世界の片隅で」のすずさんとおなじで女性のたくましく生きる力を感じます。自分のまったく知らないところで、なんの力もなく、知り合いもいない。でも生きなければいけない。そのような状況でなんとか必死にニコニコしながらも(死に物狂いの笑顔。)自分の居場所をみつけだします。(ここが火垂るの墓の清太が決定的に欠落してたところです。)いつのまにか花さんの民家に村人も集まってきていろんなものを持って助けてくれます。ただ、花さんが作った畑にはイノシシなのど被害が出ないのが不思議におもいます。(そりゃ、おおかみ人間がいますからね。)
やがて子供たちは大きくなり、長女の雪は学校に通います。弟の雨は内向的で甘えん坊でいつもお母さんのそばにいます。陽気で活発な雪は学校で、圧倒的運動能力もあって友達ともうまくやっていきます。そこに転校生の草平がやってきます。勝気な草太は雪に面と向かってなんか「けものくさい」と言ってしまいます。雪は深く傷つきます。以来、雪はその転校生を避けるようになります。気になる転校生は追いかけてなぜ避ける?と問い詰めます。すると興奮した雪はおおかみとなって、草太を傷つけてしまうのです。草太は血を流し気を失います。学校でちょっとした問題になりますが、草平はよくわからんけどオオカミが現れてやられたんだといって雪を庇います。雪はそのことで学校に行けなくなったのですが、雪の家に学校のお知らせなどを届けに行きます。そして二人は仲良くなります。お互い好意を持ち始めます。
時がたち、雨もたくましいおおかみ男子になっています。(お父さんに似たイケメンです。)雨は馴染めない学校に行かなくなり、山に行くようになります。山には獣を支配する老キツネがおり雨は老キツネの弟子入りをするのです。
ふたりは生き方の違いをめぐって、(人間としてか、おおかみとしていきるか?」)大げんかをします。正におおかみ同志の大喧嘩です。牙を剥き、爪を立てて。こうなったら花さんはどうすることもできません。噛みつき、爪で殴り合い、血を流して争います。しかし本当の喧嘩の原因は、生まれながらにして「おおかみ人間」として生まれてきたこと。それを隠して生きなければいけないことへの怒りが爆発しているようにも見えます。
ある日、大雨が降ります。花さんは雪を学校に迎えにいこうとしますが、ふと、雨がいないことの気が付きます。すぐ花さんは気が付きます。彼は山に行ったことを・・。そして花さんは山の奥へ奥へと雨を探します。彼女は雨は山を選んだこと、おおかみとして生きていくことをすでに気が付いていますが、人間の母として受け入れ難いのです。息子を助けに行くというよりむしろなんとか人間として自分の元に取り戻したかったのでしょう土砂降りの中どこまでもどこまでも山奥へと登っていく花さん・・。ここでふと気になるのが、雪のナレーションが過去形であること。母のことを過去形でかたっていることです・・。このまま花さんは死んじゃうの?ついに花さんは崖から滑落ちます。そして・・・花さんの意識の中、彼女を迎えに来たのがあのおおかみ人間です・・。じゃ花さんは死んじゃったの・・?いや、これ以上のネタバレは止めときます。
一方、大雨の中、親が迎えの来ないで学校内に二人っきりとりのこされた雪と草太。親密な二人。雪は草太に告白します、自分がおおかみ人間であることを。そしておおかみの姿に変身してみせます。(取り様によってはホラー映画ですね。
)そして草太は・・・いや、ここも止めときます。一番いいところはネタバレさせてはいけません。
で、この映画結末どうなん?いやいや言えませんよ。でも心から「花おかあさん。ホントにご苦労様でしたぁ。」と言いたくなりますよ。
ではまた~。
監督 細田守
脚本 奥寺佐渡子
細田守
原作 細田守
出演者 宮崎あおい 大沢たかお
音楽 高木正勝
主題歌 アン・サリー
「おかあさんの唄」
公開 2012年7月21日
追記:この作品はスタジオジブリ作品ではないです。ただ監督の細田守さんはあのジブリの「ハウルの動く城」を監督を途中までやっていたそうです。でも、うまくいかなかった・・。これって「この世界の~」監督 片渕 須直さんが、「魔女の宅急便」を途中降板させられたことにかさなりますね。いやいや、やっぱり才能あるひとはジブリとの関係・因縁抜きには語れませんね。
CMです。ワードでいっきゅうのへたくそチラシ(新聞折込未定)作ってみました。

よろしくです。
さて、本題「おおかみこどもの雨と雪」は花さんという若いお母さんの子育てドラマです。やさしいやさしい映画です。アニメーションの画もサントラも音楽も子守唄のようなふわふわ綿毛のような音楽です。観はじめのほんの2、3分で確信しましたよ。これは傑作だ!!と。
ここからネタバレです。肝心なところは書きませんが。(予備知識なしで観られたい方は読まないでくださいでもこの映画は是非とも観てくださいね。絶対おススメです!

花さんに子供はふたりいます。雪(姉)と雨(弟)という名前です。実はこのふたり、おおかみ人間との間にできたおおかみ子供なんです。おおかみ人間はこのアニメの世界では種族として生き残っていたのです。彼らのうち人間の姿で人間社会に密かに生活しているものがいる。花さんはおおかみ男と大学で知り合って恋に落ち子供をふたり授かりました。普通の若夫婦の普通の幸せな生活。ですが、まもなく、夫のおおかみ人間はふらっと夜出て行って、翌朝、川底におおかみの姿で死んでしまったのです。(なぜ死んだのか、少し謎なんです。おおかみの本能と人間の父親として生活していくことに無理があったのでしょうか・・)
花さんは最愛の夫を亡くした哀しみに暮れる暇がありません。花さんの子育て奮戦記の始まりです。何といってもふたりはおおかみこども。興奮するとおおかみになって走り回わらずにいられない。ものを食べるときもおおかみなんです。たくさんたべます。収入も若いお母さんひとりでやりくりして、おおかみこどもふたりを育てなければならない。しかも世間に、おおかみこどもであることが知られてはばれてはいけません。もし、知られたら人間の世界に居場所をなくすかもしれないからです。
都会での生活あきらめて、田舎のさらに辺鄙な古い民家を借り、自活する道を選びます。畑を作物をつくって、子供たちと一緒に野山で自由に生きる道をしかし、農作業が簡単にできるはずもありません。里の人々はまた都会もんの道楽がやってきた。「じき農業をあきらめて帰るがオチ」と陰口をたたきます。案の定、畑づくりはうまくいきません。そこに頑固もののじいさんが、花さんの様子見に来るようになります。気難しい爺さんは憎まれ口をたたきながら、農業を少しづつ教えていきます。花さんはどんなときでも笑顔で、一生懸命です。ここは「世界の片隅で」のすずさんとおなじで女性のたくましく生きる力を感じます。自分のまったく知らないところで、なんの力もなく、知り合いもいない。でも生きなければいけない。そのような状況でなんとか必死にニコニコしながらも(死に物狂いの笑顔。)自分の居場所をみつけだします。(ここが火垂るの墓の清太が決定的に欠落してたところです。)いつのまにか花さんの民家に村人も集まってきていろんなものを持って助けてくれます。ただ、花さんが作った畑にはイノシシなのど被害が出ないのが不思議におもいます。(そりゃ、おおかみ人間がいますからね。)
やがて子供たちは大きくなり、長女の雪は学校に通います。弟の雨は内向的で甘えん坊でいつもお母さんのそばにいます。陽気で活発な雪は学校で、圧倒的運動能力もあって友達ともうまくやっていきます。そこに転校生の草平がやってきます。勝気な草太は雪に面と向かってなんか「けものくさい」と言ってしまいます。雪は深く傷つきます。以来、雪はその転校生を避けるようになります。気になる転校生は追いかけてなぜ避ける?と問い詰めます。すると興奮した雪はおおかみとなって、草太を傷つけてしまうのです。草太は血を流し気を失います。学校でちょっとした問題になりますが、草平はよくわからんけどオオカミが現れてやられたんだといって雪を庇います。雪はそのことで学校に行けなくなったのですが、雪の家に学校のお知らせなどを届けに行きます。そして二人は仲良くなります。お互い好意を持ち始めます。
時がたち、雨もたくましいおおかみ男子になっています。(お父さんに似たイケメンです。)雨は馴染めない学校に行かなくなり、山に行くようになります。山には獣を支配する老キツネがおり雨は老キツネの弟子入りをするのです。
ふたりは生き方の違いをめぐって、(人間としてか、おおかみとしていきるか?」)大げんかをします。正におおかみ同志の大喧嘩です。牙を剥き、爪を立てて。こうなったら花さんはどうすることもできません。噛みつき、爪で殴り合い、血を流して争います。しかし本当の喧嘩の原因は、生まれながらにして「おおかみ人間」として生まれてきたこと。それを隠して生きなければいけないことへの怒りが爆発しているようにも見えます。
ある日、大雨が降ります。花さんは雪を学校に迎えにいこうとしますが、ふと、雨がいないことの気が付きます。すぐ花さんは気が付きます。彼は山に行ったことを・・。そして花さんは山の奥へ奥へと雨を探します。彼女は雨は山を選んだこと、おおかみとして生きていくことをすでに気が付いていますが、人間の母として受け入れ難いのです。息子を助けに行くというよりむしろなんとか人間として自分の元に取り戻したかったのでしょう土砂降りの中どこまでもどこまでも山奥へと登っていく花さん・・。ここでふと気になるのが、雪のナレーションが過去形であること。母のことを過去形でかたっていることです・・。このまま花さんは死んじゃうの?ついに花さんは崖から滑落ちます。そして・・・花さんの意識の中、彼女を迎えに来たのがあのおおかみ人間です・・。じゃ花さんは死んじゃったの・・?いや、これ以上のネタバレは止めときます。
一方、大雨の中、親が迎えの来ないで学校内に二人っきりとりのこされた雪と草太。親密な二人。雪は草太に告白します、自分がおおかみ人間であることを。そしておおかみの姿に変身してみせます。(取り様によってはホラー映画ですね。


ではまた~。
監督 細田守
脚本 奥寺佐渡子
細田守
原作 細田守
出演者 宮崎あおい 大沢たかお
音楽 高木正勝
主題歌 アン・サリー
「おかあさんの唄」
公開 2012年7月21日
追記:この作品はスタジオジブリ作品ではないです。ただ監督の細田守さんはあのジブリの「ハウルの動く城」を監督を途中までやっていたそうです。でも、うまくいかなかった・・。これって「この世界の~」監督 片渕 須直さんが、「魔女の宅急便」を途中降板させられたことにかさなりますね。いやいや、やっぱり才能あるひとはジブリとの関係・因縁抜きには語れませんね。

CMです。ワードでいっきゅうのへたくそチラシ(新聞折込未定)作ってみました。

よろしくです。
