2013年02月12日

実に数学的な『五十歩百歩』

『五十歩百歩』という有名な故事成語がありますね。去年の佐賀県立高校入試特色選抜の国語の一発目『孟子こたえてい曰く・・・』とドーン!と出てましたよ。念のためその出自と意味を調べて要約しますと、『戦が始まり、ある兵が敵前より五十歩逃げた。またあるものが百歩逃げた。『~五十歩逃げたものが百歩逃げたものを笑うことはどうなんよ? これって意味ないじゃん。両者とも逃げたことには変わらん。どっちもどっちじゃん。』と、孟子は言われた。が一般的なようです。

私はこの『五十歩百歩』には数学的思考法が隠されていると、思います。『五十歩百歩』という事柄を括弧に入れることで『逃げた』ということになんら変わりがないという本質が浮かび上がってきます。逆に言えば「取るに足らない事柄にとらわれていると本質が見えなくなるぞ=3」ということです。

これって数学一般に見られる方法論ではないかと思います。例えば、高校で習う微積分法の(近似値)を括弧に入れて、高次元お数式や複雑な曲線、平面、空間の大きさを解析することができること・・・。あるいは無限の数を(無限を数えるこなんて誰もできないよね。)それがあるものとして(無限の実態を括弧に入れることで)応用するとさまざま超重要な数学の大発見が生まれてきました。『ゼロ』の発見だってそうですね。位相幾何学(トポロジー)では、例えばドーナツと取っ手のついたコップは同一視される。という・・・。う~ん、話がムズムズしてきました。wobbly

・・・この態度は、日常で起こるさまざまな問題を考える上で、とても重要な態度だと考えます。期末テストの点数、円や株が上がったり下がったり・・・などに一喜一憂するより、もっと本質的なこと・・・を見る態度が重要であると考えます。

『五十歩百歩』という故事成語には、数学は何のため勉強するのか?に対する答えのひとつのがあるのではないでしょうか?wink




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Posted by いっきゅう  at 16:35 │Comments(0)塾長のひとりごと。

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