2015年04月23日

『数学は美しいか』

久しぶりに図書館に行ってきた。雑誌:考える人『数学は美しいか』 を借りた。

そもそも論理的に考えて数学と美は相容れないものではないか?数学は数の世界の理論であって、美の感覚とは無縁のものでは? 

ただ、塾講師としてその言い方は納得できるものでもある。 中・高生に教えてるレベルの数学でも、スマートな美しい解き方というものが確かにある。きるだけ煩雑な計算をやらない。くどくどとまわりくどくない。シンプルで無駄のない解き方を美しいと言い方はできる、と思う。では、数学者の考える美しい数学とは・・・。

『数学は美しいか』


この雑誌には『私(数学者ら)が世界で一番うつくしい数式・証明集 』が載っている。オイラーやコーシー カントルーと、著名な数学者の名前を取った世にも美しいといわれる数式・証明が選出されている。パッと眺めただけでは正直、我輩にはムヅカシスギル・・。理解できないという以前に知識が追いついてない。(そのうち2つだけは解説を読んで理解できた。)このレベルの数学が美しいと言えるのはきっと数学者あるいは高等数学に精通した人のみだろう。意味がわからない人にとっては単に記号と数字の集まりにしか見えないだろう。ファインアートが美しいといえるのも、現代美術のことがある程度分かってはじめて言えるのと同じではないだろうか・・。

『数学は美しいか』


解説等を読んでみると、結局のところ、美しい数学とは『難解で広大な数のカオス世界を簡潔に抽象化できている』ことであろうかと、浅学の塾講師に過ぎない我輩はそう感じ取る。それはある種、芸術作品を見たときと同じ感動と共通項があるようだ。美術にも普遍的美の追求、抽象化という命題があるので、これは数学に通ずる、と言えよう。









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Posted by いっきゅう  at 10:04 │Comments(0)数学あらかると。読書

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