2009年04月09日

汚いゴルフ:意訳か直訳か。

石川遼選手いよいよマスターズ挑戦ですね!!ネットの記事によると彼は『どんなに汚いゴルフでもいいので絶対ベストを尽くして、18ホールを回りきることだけを考えプレーに集中したい。』と言ったそうです。かなり緊張しているようです。無理もないですね。

もし彼の発言を英訳する場合、汚いをdirtyとしてしまっていいのでしょうか? 『どんな汚い手(アンフェアな手)を使ってでも』という風に間違って解釈されることは十分可能ですよね。そうならないために、「汚い」を別の表現に変える必要があります。『たとえどんなにかっこ悪い(ブザマな)プレーになろうと・・』が日本語的(サムライ的)な解釈出来ますが、しかし、これでも、ちょっと英語的にはネガティブすぎる気がします。プロの翻訳家はどうするか分かりませんが、受験英語的に訳する場合、無難な定型パターン使いましょう。『何が起ころうと、私はベストをつくす。』No matter what happens, I ‘ll do my best! これで十分だとおもいます。受験英語に奇をてらう必要は全くないです。受験英語には背伸びしたカッコのいい英文はいらないです。

汚いゴルフ:意訳か直訳か。


生徒さんの中には英訳・和訳するとき、想像力たくましく、設問文と全くちがう文章を作り上げてしまう人がいます。それがどんなにすばらしい文章でも、元の意味が反映されてなければ、0点の可能性さえありえます。かといってまったくの直訳だと、なんのことだか意味を成さないこともしばしばあります。『出題者が何を試しそうとしているのか』を感じて『採点者にその意図が分かっていますよ。』という解答が望まれます。採点者は『基本構文。時制、主語や動詞や目的語、修飾関係、倒置、省略 あるいは代名詞がしめすものをなどを理解しているのか確認するのです。

和文の英語訳出には、和文を別の日本語に変換する必要があります。そうしないと、意味不明な英語になってしまうからです。また、言葉と言葉のきまった組み合わせを知っておく必要があります。例『make a reservation 予約する。』『have a dream. 夢を見る。』のような。そうしないと不自然な英語になってしまうからです。いちばんの近道の学習法は、頻出パターンを丸ごと覚えてしまうことです。英和訳出題の英語の構文に典型があるように、それに対する訳し方の典型(パターン)があります。そのパターンを使うことができれば、大怪我はしません。『頻出構造パターンの引き出し』を増やし、この日本語/英語の表現にはこれを当てはめる、という対策こそが近道です。もちろん、『なぜその出題パターンにこの解答パターン当てはまるのかという理由。』つまり文法を理解しなくてはなりません。


【和訳例】『無生物主語出パターン』
The typhoon prevented them from leaving.
直訳:『その台風が彼らの出発を妨げた。』をベースに『彼らはその台風のせいで出発できなかった。』という訳出解答パターン。

【英訳例】 
①『近頃~する人が増えている』という出題パターン。
Recently, More and more people have been traveling abroard.
『近頃 海外旅行をする人が増えている。』

②『~してはじめて、~が分かる』というパターン
It is not until you get sick that you realize the value of good health.
『病気になってはじめて健康の価値を知る。」you は一般論のとき使う。

③『~ぶりに~する。』
For the first time in years, I saw her laugh.
『とても久しぶりに彼女が笑うのを見た。」

『センターの模擬』でいい点が取れているから『なんとかなるだろうと』思っていると、とんでもないことになります。『受験の記述』はなんともならない、と思ってください。『センター試験』は所詮マークシートの試験です。そこでいくら高得点とっても、記述に結びつかないし、あまり自慢にはなりません。ほんものの英語力が試されるのは『記述』ですから・・・。とくに、国立では2次の配点高い大学すなわち偏差値が高い大学。や難関私大は記述問題は配点高く(英文科では読解は出来て当たり前。)そこでは和訳・英作で差がつくと思ってください。記述対策しているといないでは大違いですよ!!『あなたと競争する受験生』はきっとやっているはずです。

石川遼選手 17歳すごいですね・・・。Ryo Go For It! がんばれ~!!



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Posted by いっきゅう  at 16:20 │Comments(0)学習法

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