2010年03月29日

花見パーティ:賛成反対

最近車に乗っている間は『Cross-Cultural Seminar』という、英語学習者向けのCDをよく聴いています。そのCDでは、英語で日米の文化や価値観について、日本人の英語講師と日本在住のアメリカ人との間でいろいろな視点から話されています。アメリカ人のスーザンさんの話す英語はとても美しいです。(教養あるネイティヴスピーカーがかならずしも美しい英語を話すとは限りませんよね。)

実際、コチラで聴くことも出来ます。http://www.voicetrek.jp/index.html

そのなかのひとつのテーマ『花見』について、おもしろいディスカッションがありました。日本人講師は、今の『花見=パーティ』というあり方に反対し、一方アメリカ人の方が、擁護しています。

まず、日本人講師は、桜を見るために、シートで場所取りする行為は、ひどく自分勝手な行為だと批判しています。たとえば会社やサークルの新人にいい場所を陣取らせて、公共の場所を占拠するやり方は何の法的な正当性もない、と。アメリカ人は、まぁ、桜が咲く一時ぐらい『first come –first served 早いもの順』で、いいじゃありませんか、それでうまくいっているのだからと・・・。

また、日本人講師は、飲んだり食べたり、歌ったり、大騒ぎせずに、静かに桜を楽しみたい人の権利がない、と言うと、アメリカ人は、それはそうだけど、それぞれ、見知らぬ人同士であっても、一緒に盛り上がる楽しむあり方も好きですよ、といっています。

最後は、ごみを大量に置いて帰る人たちには、二人ともマナー違反と批判しつつ、いろんな人がバランスよく桜が楽しめればいいですね、と結んでいます。

この議論でおもしろいのは、日本人の方が、日本人の批判をし、外国の人が、それを理解したうえで日本人一般を擁護している点です。それによってうまいこと異文化を背景にしたもの同士意思相通ができているという・・・。

もちろん、日本では常識であるのものがアメリカで非常識であったり、その逆であったりすること、そしてそれぞれにそれなりの理由があるということも多く語られてて、面白いです。

花見パーティ:賛成反対


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Posted by いっきゅう  at 13:57 │Comments(0)いっきゅう文庫

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